4月度 月刊 元気ぼっくす
【月刊 元気ぼっくす(週刊 元気ぼっくす 改め)】
前回の「週刊 元気ぼっくす」では、ケアサポートコンサルタントの、たなかよしもり氏より『おれ、なにを怒っているんだろう!?』というお話をいただきました。今回はその二回目を特集します。
『週刊 元気ぼっくす』はしんどいので、勝手ではありますが『月刊 元気ぼっくす』として、特集記事や「おおい元気ぼっくす」の予定をご案内します。
–<今回の内容>————————————————–
①4月度 「おおい元気ぼっくす」の予定
②『おれ、なにを怒ってるんだろう!?』② by ケアサポートコンサルタント たなかよしもり
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①4月度 「おおい元気ぼっくす」の予定
もう1か月、新規募集は中止させてください。
先月も休業中に開催要望のお声を数々いただきました。そこで「脳トレ」「カラオケ」「昭和レトロや介護サポートの各種カフェ」については、要調整の上、個別対応させていただきます。(ただし最低遂行人員2名) ご希望の方はご連絡ください。tama_and_uzura@yahoo.co.jp
②『おれ、なにを怒ってるんだろう!?』②
by ケアサポートコンサルタント たなかよしもり
お疲れさまです。ケアサポートコンサルタントの、たなかよしもりです。
前回は、介護シーンにおける「ネガティブな感情の発生」についてお話させていただきました。「プルチックの感情の輪」などを用いて人間の感情について8つに分類させていただきましたが、特に、怒りや悲しみ、嫌悪などのネガティブな感情は、まず自分自身を俯瞰して考え、なぜそういう感情にいたったかを正しく理解することが重要であると述べさせていただきました。その上で、「理想と現実のギャップ」こそ、ネガティブな感情を引き起こす最大要因であるとしました。
今回は、「理想と現実のギャップ」でいうところの「理想」についてシェアさせていただければと思います。
それでは「理想」とは・・・・・・・・・・・・・。英語で言うと「ideal」。人によっては「dream」とする方もいるようです。
「dream」を「夢」ととらえたら、「理想と現実のギャップ」でいう「理想」は、介護する側にとっての「こうなったらいいな」という気持ちをあらわしているものと思います。
私自身も家族介護者のひとりでありますが、理想をいえば家族の症状が「もと通りになること」です。しかし、重度である中においては、その理想を即現実と照らし合わせて落胆するのは現実的ではありません。
理想は理想で必要です。「理想」と「現実」の間に、「目標・計画」と「当事者の思い・希望」を入れて、それを「現実」と比べながら状況を確認していく環境を作るというのが私の提案です。そしてそこは可能の限り「緩やか」にすることです。
注意しなければならないのは、介護する側とされる側、それぞれにおけるQOL(生活の質)を高めること、であると思います。ここを「理想」とすることを考えられないものかと。
「理想と現実のギャップ」を確認する中でよくあるのは、理想がいつの間にか、介護する側の「信念」に変わってしまっていることです。強くなりすぎた思いでルールを策定され、それを介護する側に押し付けてしまう。それでは当事者の方が気の毒です。
大切なのは、介護する側とされる側のお互いの合意によって、状況によって「現実」と比較するもの(目標・計画、希望など)を変化させていくことができればと思います。
今日のテーマについていえば、「理想」の視点を少し変えてみるということでしょうか。ちょっとまだらこしかったかもしれません。そこは文章表現力の拙さです。深くお詫びいたします。
次回は「現実と比較するもの」の考え方についてお話したいと思います。それでは。