家族の支えの大切さ

先日、歌手の堀ちえみさんのインタビューを朝の報道番組でみました。舌がんを手術されたことは知っていましたが、食道がんも患っておられたとは。その時のショック、落胆、動揺は筆舌に尽くしがたいものがあったと思います。その一方で堀さんを支えてこられたご家族のみなさまのご声援、そしてご苦労。頭がさがる思いです。

番組の中で、テレビ朝日の玉川さんが「大切なのは術後のQOL(生活の質)だ」と語っておられました。玉川さんのコメントから、家族の支えがQOL向上には必要であるとのニュアンスを受けました。(その通り!)

堀さんの件に限らず、各種報道機関は発生した事案の問題点について多くを語ります。しかし、不幸にも事件・事故に遭われた方々のその後のQOL向上への問題提起が少ないのは事実。そこに家族がどのようにかかわるか。そしてその関わり方は。そんな報道がもっとあってもいいと常々思っています。

こと高次脳機能障害においてはなおさらです。行政・医療業界からの働きかけもあり、高次脳機能障害について理解は深まってきています。ただ、この障害は症状が多種多様です。一人ひとり異なっています。また個人でも時として大きく変わることもあります。であるがゆえに、家族の関わりが不可欠であると思います。

心からの温かい一言。不安に感じるご本人の背中を押してあげるようなほっとできる言葉。

それは家族しかできないものであり、当事者ご本人のQOLを高める第一歩につながるものであると、堀さんのインタビュー番組から強く感じました。

当たり前のことかもしれませんが、なかなかできないこと。

とても勇気づけられるとともに、高次脳機能障害家族会として再認識しました。

堀さんが再びご活躍される姿、楽しみにしております。

ただ、焦らずに。

いい意味で「のろまのカメ」で良いのです。マイペースで。ご家族とともに・・・・・・。

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