「オンライントークイベント~『高次脳機能障害』を語ろう!~」の開催に向けて②
「オンライントークイベント~『高次脳機能障害』を語ろう!~」も開催まであと10日を切りました。
ここ数日は、参加申し込みや問い合わせたけではなく、多方面の方からさまざまな視点からのアドバイスをいただいております。
そもそもこの企画は、いわゆる「打ち上げ花火」イベントではありません。講演会を開いて、それで終わりというものでもありません。
各地における高次脳機能障害の家族と支援者の方々の情報交換によって、問題点を浮き彫りにして、地域や国の政策に反映できることを目的としています。まだまだ次に続く企画です。
今日も、埼玉県庁に行って記者クラブ、障害福祉や地域包括ケア関連の部署、そして県の社会福祉協議会へ案内をしてきたところです。
その一方で、サークルエコーとしても、今回のイベントを有意義なものとするための学習活動を行っています。
前回は、サークルエコーの考える「(高次脳機能障害の)重度とは」についてご案内しました。今回は、サークルエコーが「支援者の方々に期待すること」についてです。
今回参加される方、参加するかどうか迷っておられる方、また高次脳機能障害に関心のある方、どうぞご参考までお聞きください。
結論からいうと、われわれが支援者の方々に期待することは、支援者のお仕事のそれぞれにおける「『家族の不安』を問題解決してくれる情報やアプローチの提案」ということです。
例えば、病院の生活相談員の方であれば。
病院を退院して在宅となる、医療から生活変わるタイミングにおいての「選択肢」を提示していただければとてもありがたいということです。
介護保険制度でのサービスだけではなく、どうしたらリハビリのための時間を確保できるか。それについての家族のリスクと合わせて、さまざまなツールを提案いただければ、家族としてもリスクを考えながら、悔いなく自分たちにあった方法を選ぶことができると考えます。
次に、障害支援センターなどの相談員、ケアマネージャーの方の場合。
相談員やケアマネジャーの方々は、地域の情報が数多く持っておられると思います。
その特徴を十分に発揮していただき、社会資源をフル活用した(制度にとらわれない)柔軟な計画や、または施設ごとの「強み」を明確にした地域情報を提示いただければ、家族としても安心して介護生活を考えることができます。
そして、セラピストの方、ヘルパーの方、介護施設職員の方。
利用者と一番接点のある、ご苦労の多いご担当かと思いますが、利用者個人の特性・性格、可能性などを考えたアプローチの多様化をお願いしたいと考えています。
もっともそのためにも家族からの情報が必要であり、逆に家族にとっても積極的にアプローチしなければと思います。
以上、こちらに記したのは、あくまで家族の思いです。おそらく支援者の方々のご意見と異なっているところも多々あると思います。
逆にそこが浮き彫りになることが、今回のイベントの目的でもあります。
とにかくお互いの意見交換、情報交換できたらと思います。