うたは心のタイムマシーン

昔の流行歌を聞いた時、そのころの思い出が頭に浮かぶということはありませんか?よく言われる回想法につながるひとつの経験ですね。

『回想法とは、昔の懐かしい写真や音楽、昔使っていた馴染み深い家庭用品などを見たり、触れたりしながら、昔の経験や思い出を語り合う一種の心理療法です。1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏が提唱し、認知症の方へのアプロ―チとして注目されています』(公益財団法人 長寿科学振興財団「健康長寿ネット)

こうしたアプローチが「エピソード記憶(自分が経験したことを覚え、後に思い出すという機能)」の向上につながり、ひいては認知機能の向上につながるとも言われています。 その中でも「うた」は一番身近な存在であると思います。

現在お休みしている「おおい元気ぼっくす」の『カラオケ・ゲーム』の授業。ここでは単にカラオケを楽しんでいただくだけではなく、うたを通じて古き良き時代を思い出していただければと思っています。実際に 利用者さんからは「この歌が流行した時はねぇ・・・・・・・」 とか「この歌の画像のロケ地は・・・・・・」とか、様々な声が聞かれます。そして、その時代のできごとや各地の生活の様子などに花が咲くことも多くあります。

「うたは心のタイムマシーン」。ある本に書かれていました。とても夢のあるすてきな言葉であるとともに、希望あふれる言葉であると思います。

一日も早く新型コロナウイルスの感染が収束し、みんなで心から音楽を楽しめるよう願ってやみません。そのためにも、しばらくは「Stay Home」・・・・・・。