「勇気づけられる」ということ。

「介護ストレスかふぇ(毎月第一金曜日開催)」で使用する教材の『旅のことば –認知症とともによりよく生きるヒント-』(丸善出版;1300円 税別)。

この本にはこれまで何度となく勇気づけられてきました。

いわゆるノウハウ本ではありません。「正解」は書かれていません。考え方の方向性が示されているだけです。しかし、いつも自分の介護を客観的に考えるヒントを与えてくれます。さらに不思議なことには、読み返すたびに常に新たな問いかけをしてくれます。ですから家内の介護に行き詰まった時には、必ず読み返しています。

よく世間では、著名人の言動、書籍、映画や演劇などから「勇気づけられた」というコメントをよく耳にします。辞書を調べると「言葉などによって物事に取り組むための刺激を受けること」(Weblio類語辞書)とあります。言い換えれば「感動を受けることによって、これからの人生をよりよいものにするための示唆を与えられた」ということでしょうか。

しかしながら、大切なのは次のステップであることは言うまでもないこと。勇気づけられたことを、どのように自分の人生の中で具体化していくか。そのプロセスこそが重要であると考えます。

個人的には「高次脳機能障害でお困りの当事者やご家族者の方々のQOL向上のヒント」を具体的な形で提案し、情報共有すること。それは常々感じています。

とはいうものの、私はまだまだ勉強不足。強く反省する今日この頃です。

件の本は、そんな自分自身を勇気づけてくれる必携の書でもあります。